今回お話しを伺うのは、神鍋万場で置き薬業の仕事をされている下田明浩様。
韓国や中国では四千年以上も愛用されている漢方薬の高麗人参を取り扱っておられます。
笠原会長の主催する月二回のおひねり勉強会の常連メンバーの一人。
絆工房と同様下田様も、2ヶ月に一回お客様にニューズレターを発行されておられるそうです。

■トップセールスマンからの独立
神鍋の万場生まれのUターンの下田様。
置き薬の会社を設立するまではコンピューター会社の営業マン。
転勤族で、東京、名古屋、大阪といった都会で働き、1994年、35歳の時に家を継ぐため生まれ故郷の万場に帰郷。
ー下田さん「でも、田舎ではコンピューターの営業は需要がないですから、田舎で出来る仕事を探しました。」
たまたま友達の紹介で、 ”一年間営業成績がトップだったら、のれん分けして豊岡で販売してもいい。”という大阪の置き薬の会社に転職。
泉北ニュータウンという難しい営業地域を割り当てられましたが、「負けず嫌いの性分」で1年間、
常にトップの営業成績をキープ。
そして、1年後の平成15年、地元で置き薬、きくや豊岡を開業。

ー笠原 「トップセールスマンのご主人が田舎に戻って事業すると言われた時はどうでしたか?」ご主人の片腕となって精力的に事業を手伝っておられる奥様にも伺いました。
ー奥様「反対よりも賛成でした。地元の人と深くつきあえるのが魅力でしたから。でも、この仕事は人に仕える仕事ですし、地味な仕事でもあります。とても人格が鍛えられましたね。」

■ 経営には、孤独と壁がつきもの
絆のカタチで話しをうかがう会社や組織を経営される方からよく耳にするのが、
『経営は大変』という言葉。
下田さんも独立して1年目の平成16年に起きた台風23号による水害に見舞われました。
ー下田さん「損害も損害、大損害。倉庫に保管している薬が水没し全部使いモノにならなくなりました。あの時は本当に困りました。」
また、同僚が大勢いる社員という立場から一人で営業から販売までこなす立場は、肉体的なことよりも精神的に大変だそうです。
ー下田さん「モチベーションの維持が課題でしたね。大阪にいた頃は、私の他にも50人近くの営業マンがいましたから共に戦えましたし、例えば”あいつにだけは負けたくない。”といったトップセールスマンとしての意地が明確にありました。けれども、田舎で一人で事業をしていると、”今日は雪も降っているし寒いから早めに帰ろう。”って思う時もあるんですよね。
高いモチベーションを持ちながら仕事をしていく苦労はありますね。情報収集のために沢山のセミナーにも参加しました。かなりお金をつぎ込みましたよ(笑)。ですから笠原会長が近くで無料のおひねり経営勉強会を開いていただいて本当に感謝しております。」
経営者としての悩みを共有できる仲間達にも出会え、また薬箱を通じて一生涯、家族のような絆を作ることができる仕事にやりがいを感じておられるそうです。
開業5年目にはお客様と行くバスツアーを企画し、23人のお客様と一緒に丹波篠山日帰り旅行をされました。
また、趣味の自転車で色んな場所を走りそのことをニューズレターに掲載すると、以前は話題をこちらからふっていたのが、お客様の方から尋ねてくれるようになったそうです。

更に、ガーデニングの得意な奥様は、毎年春に開催される『とよおかオープンガーデン』に参加。
長年愛情を注いだ家の庭を一般公開。
半鐘ズル、姫シャラといった控え目で奥ゆかしさを感じる山野草が中心の小川の流れる下田様の庭。
人気の庭の一つだそうです。


ー奥様「オープンガーデンをやり始めたのも、お客様との垣根をとりたい、家族的なお付き合いをしたい、という想いがあったんです。遠方からも見に来られた人が珍しい山野草を見つけて感動されている姿をみると本当に嬉しいですね。たまに朝カーテンを開けると知らない人が庭におられるというハプニングもありますが(笑)」。
ニューズレターを通して、またガーデニングを通してコミュニケーションの場を作ってお客様との絆を育んでおられる下田様。控えめで、それでいてその力強さで人を魅了する山野草のようなご夫婦でした。
〒669ー5378 兵庫県豊岡市日高町万場334
きくや豊岡














現在、ハチミツ、米、野菜果物、にわとりの卵、といろいろ生産しているが、どれ一つとっても妥協を許さず取り組んでいる。 にわとりの飼料も米子地方の遺伝子組み換えのない大豆を使った豆腐屋さんから入れたおからと乳酸菌等を 混ぜ発行させたものを与え、飼い方もケージ飼いではなく平飼でそれもストレスがなるべく無い様に薄飼いで育てる。・・・ 大学の先生のセミナーにも参加し、またそこで聞いたことが本当かどうかを自らが検証し、更に工夫を重ねて今までやってきたという。 一事が万事、安心安全に徹底した信念の元に作られていることに驚いた。 ところが巷ではどうだろう、安全を優先する→健康のために消毒する。 それが行き過ぎて薬漬けに近い状態らしい。正義の名のもとに悪がはびこってしまっている。 いわゆる「健康のためなら死んでもいい」(笑) 冗談みたいなことが現実化している。 今の世の中、便利と横着の境目がなくなってきているのかも! 特に上垣さんは儲ける農業を偽りの農業と嫌い、俺はホンモノを目指し、作り、流通させ、お客との信頼関係を大事に一生をかけて取り組んでいきたいと。 そこに上垣さんとお客さんとの絆のカタチを見て取りました。 農業は儲けるモノではない。 命を繋ぐモノ、家族が健康で生きていくためのモノ、これから先の人類を救うモノだと言ってはばからない。 ホンモノの農業の道はまだまだ険しいものがあると思いますが、命ある限り、お元気で信念を貫き通していただきたいと思いました。



